高雄山と号し、高野山真言宗の寺で、密教美術の宝庫として知られる古刹です。
和気清麻呂公が延暦年間(782~806)に建立した、愛宕五坊の一つ『高雄山寺』を前身とする大同4年(809)には弘法大師空海が入山、以降14年間住持され真言宗立教の基礎を築かれた所で、同大師を初代としています。
境内の大師堂(重文)は桃山時代の再建であるが、そのほか平安時代初期より鎌倉時代初期にわたる多くの寺宝(国宝16点、重文2372点)を有しています。
その西北の地、周山街道と言われる国道162号線を市内より車で20分余り、清滝川のせせらぎに沿って燃え立つ錦絵巻の中に高雄・神護寺があり、一転して槇尾・西明寺、栂尾・高山寺が幽すい境に佇んで歴史の年輪を感じさせます。
高雄(昔は尾を使った) 槇尾 栂尾は、併せて「三尾」と呼び、この辺りは関西でも屈指のもみじの名所である。 清滝川をはさんで風流な料亭・旅館が立ち並んでおり、もみじの秋だけでは無く、冬の雪見、春の桜・山つつじ、新緑の初夏には、川床と市内より5度ほど低い夏の納涼と、この地は、四季を通じて古来万人に親しまれています。
高雄山と号し、高野山真言宗の寺で、密教美術の宝庫として知られる古刹です。
和気清麻呂公が延暦年間(782~806)に建立した、愛宕五坊の一つ『高雄山寺』を前身とする大同4年(809)には弘法大師空海が入山、以降14年間住持され真言宗立教の基礎を築かれた所で、同大師を初代としています。
境内の大師堂(重文)は桃山時代の再建であるが、そのほか平安時代初期より鎌倉時代初期にわたる多くの寺宝(国宝16点、重文2372点)を有しています。
真言宗に属し槇ノ尾山と号するものです。天長年間(824~34)に弘法大師の弟子、智泉大徳が神護寺の別院として創建したのに始まると伝えられています。
現在の本堂は元禄13年(1700)に将軍徳川綱吉の生母、桂昌院の寄進により再建されたものです。
本尊釈迦如来像、十一面千手観音菩薩像は重要文化財であり表門は本堂と同じ元禄十三年の造営になり、本堂とともに京都市指定有形文化財です。
栂尾山と号し宝亀5年(774)光仁天皇の勅願によって開創され鎌倉時代の建永元年(1206)明恵上人が中興再建されました。境内の石水院(国宝)は、同上人が後鳥羽院より学問所として賜ったものです。
高山寺は古くから文化財の宝庫といわれ鎌倉時代を中心として有名な鳥獣人物戯画(日本最古の漫画)を初めとして、国宝、重要文化財は一万点余に及びます。
また、明恵上人は茶祖、栂尾山は、茶の発祥地とされ、日本で初めてお茶を栽培したところです、またここが宇治の発祥となり宇治の茶業家は毎年自家製の新茶を上人の廟前に献供(11月8日)するのを例とし今日に至っています。